会津藩視点での新撰組(壬生浪士組)登場。
紛争地帯で雇った凄腕の傭兵って感じです!
実在の壬生浪士組もこういう狂犬のような印象だったのでしょうね。
桂小五郎も登場し、幕末ものらしくなってきました。


(あらすじ)攘夷派不逞(ふてい)浪士の取り締まり徹底のため、会津藩は剣が立つと評判の壬生浪士組を召し抱えることにした。これに危機感を持った長州派の公家たちは、会津藩を都から追い出そうと孝明天皇(市川染五郎)の名をかたって偽の勅(みことのり)を容保(綾野剛)へ送る。しばらくして、からくりを知った容保は、より強硬的な取り締まりを決断する。
そこへ会津から頼母(西田敏行)が駆けつけ、容保に衝撃的な言葉を発してしまう。 
 



覚馬は軍艦奉行になった勝と再会。
実際のアメリカを見てきた勝は、一度負ければ自国の弱さも分かるだとうと。

会津が人切りの壬生浪士組を雇ったのを問題にする勝。
それでは切りがない、どうするべきか考えよと覚馬に話す。
力に力をぶつけても騒乱の種になるだけですからね。


長州による下関でのアメリカ商戦の砲撃
これをきっかけに長州派が台頭し、薩摩は御所から遠ざけられる。

不穏になった京では浪士組が活躍。
そして桂小五郎も登場。

三条たちの企みで会津を都から離れさせる計略が起きる。
孝明天皇が勅書を届けたことで、容保は公家の計略に気づく。


信に応え、京に残る決意をする容保だが。
頼母が守護職を辞めるように直訴してくる。

会津を思ってのことですが、理想に殉じる容保には気持ちは通じない。
容保の頑なさは武士らいいですが、明治以降の硬直思考の軍人にも似てますね。
義のためには、守るべき民を顧みない。
旧来の考えから抜けれない侍魂の残った軍組織が 後に日本を一度滅ぼすことにもなる…。


雨の中での意地での軍事調練。
容保たちの姿はとても武士らしい絵になる姿ですが。
すがすがしくも、もの悲しいものがあります。

蟄居の身と頼母は、八重がいつも登る木の毛虫採り。
腕があっても使う場所がない。
八重と同じ境遇。 ままならぬ思いを抱えたものたち…。


会津のその後を決めた分岐点となった回。
理想のためにやったことが悲劇になる…
未来を知らぬ身ではしょうがないことですがね。