今回の話題となるお宝本はコバルト文庫の『たんぽぽ娘』。
今ではラノベの草分け的存在のティーン向け文庫のコバルト。
初期は、書き手がまだいなくて海外ものも多かったみたいですね。
コミックのような表紙のラノベらしい作品の登場は、新井素子さんの登場からみたいです。
 

(あらすじ)篠川栞子(剛力彩芽)とは親の代から付き合いがあるという、古書店店主の滝野蓮杖(柏原収史)がやってくる。志田肇(高橋克実)は、滝野を栞子の幼なじみ兼相談役だと五浦大輔(AKIRA)に紹介。大輔は、本が読めて栞子の役に立っている滝野をうらやましく思う。一方の滝野は、本が読めないのにビブリア古書堂に入った大輔を冷めた様子で見る。
  そんな折、常連客の吉見(大倉孝二)が「いい本が少ない」と言った。それに同調した栞子は大輔に、明日開かれる古書店同士の売買会「古書交換会」に付き合ってほしいと頼む。  翌日、「交換会」にやってきた大輔は、栞子に連れられて会場内を見て歩く。
栞子は売り上げを伸ばすため、値段は張るが人気の高い絶版のSF文庫に入札するが、「ヒトリ文庫」店主の井上(佐野史郎)に競り負けてしまう。  その日の夜、栞子は大輔にロバート・F・ヤングの『たんぽぽ娘』を「絶版文庫」の棚に出してくれと指示する。それは栞子が自宅から持ち込んだもので、タイムマシンに乗り240年後の未来からやってきた女性と彼女に恋をしてしまう既婚男性の物語が書かれているという。
文庫なのに8000円の値段をつけたその本に大輔が興味を示していると、店のドアが大きな音を立てて開き、井上が入ってくる。驚く栞子らに井上は、「交換会」で落札した『たんぽぽ娘』を返せと言う。『たんぽぽ娘』という言葉に反応した大輔が栞子を見ると…。

「たんぽぽ娘」を盗んだのは栞子と決めつける井上。
欲しい本のためなら何でもやった栞子の母は悪評があるようです(^^;


栞子を庇って、大輔は犯人を三日間で見つけることになってしまう。
見つからないと警察に通報って…。

意外にも犯人は得意客の吉見。
市場に、ビブリア古書堂の新入りの大輔のネームプレートで入っていたのですね。

別れた妻との思いでの品。
妻に売られて取り戻そうしたのに、すでに市場に出されて取り戻そうとしたの吉見。
本の価値でなく、思い出の本だったのですね…。


滝野が もしちゃんと調べていれば事件にならなかったかも。
本の持ち主の気持ちも思うことは大事と反省。

それで、本は読めなくても本を大切にする人の気持を理解できる大輔を見直す。
ビブリア古書堂の店員として認めてくれました。


「たんぽぽ娘」は、栞子にとっても大事な本でもある。
栞子の母が父に贈ったもの。
父がよく読み返していたのは、居なくなった母を思い返すためでしょうね。
恨みのために本を読むとか出来ないでしょうし(^^;